上手な甘えかたとは?
委ねるのが苦手な人へ、恋で甘え上手になるヒント
「甘えるのが苦手で、つい何でも自分でやってしまう」「相手に頼りたいのに、どう甘えればいいのかわからない」——そんなふうに感じたことはありませんか? 甘えるのが下手だと、恋愛でちょっと損をしている気がして、もどかしくなることもありますよね。この記事では、委ねるのが苦手な人へ、恋で上手に甘えるためのヒントを、自分を責めない方向でやさしくまとめました。甘え上手は、生まれつきではなく、ちょっとした練習で身についていきます。
はじめに
この記事でいう「甘える」は、性的な意味ではなく、恋愛や人とのつきあいで相手に頼る・委ねる・受けとめてもらうことです。そっと寄りそうタイプやとことん甘えん坊タイプでも「甘えそびれる」ことはよくあります。甘えられないのは弱さではありません。
どうして甘えるのが苦手になるの?
甘えるのが苦手な人には、いくつかの共通点があります。たとえば「人に迷惑をかけたくない」という気持ちが強い人。「自分のことは自分でやらなきゃ」と頑張ってきた人。小さいころから「しっかりしてるね」と言われ続けてきた人も、甘えるタイミングを見失いがちです。
でも、よく考えてみてください。これらはぜんぶ、自立心や思いやりの裏返しです。相手のことを考えられるから「迷惑をかけたくない」と思うし、責任感があるから「自分でやらなきゃ」と頑張れる。つまり、甘えられないのは弱さではなく、むしろ優しさや強さのあらわれなのです。だから、甘え下手な自分を責める必要はまったくありません。
ただ、その優しさが強すぎると、相手に頼るチャンスを逃して、ひとりで抱えこんでしまうことも。恋愛では、相手だって「頼られたい」「役に立ちたい」と思っているもの。甘えないことが、かえって相手のさみしさになることもあるのです。
甘えは、相手へのプレゼントでもある
「甘えるのは申し訳ない」と思っている人に、ぜひ知ってほしいことがあります。それは、ほどよく甘えられると、相手はうれしいということ。
人は、頼られると「信頼されている」と感じます。そして、相手の役に立てたとき、心がぽかぽかと満たされます。とくに、引っぱりたいタイプの相手——ぐいぐいリードタイプやさりげなく引っぱるタイプの人にとっては、甘えてもらえることが何よりの喜びです。きみが「ありがとう、助かった」と笑うだけで、相手は「もっと力になりたい」と思うのです。
つまり、甘えることは、相手から何かを奪うことではありません。「あなたを信頼しているよ」「あなたといると安心するよ」という気持ちを伝える、あたたかいプレゼント。そう思うと、ちょっと甘えてみる勇気がわいてきませんか?
小さく甘える練習をしてみよう
とはいえ、いきなり大きく甘えるのはハードルが高いもの。そこでおすすめなのが、小さなお願いから始めることです。いくつか例をあげてみます。
- 軽い頼みごとから — 「ちょっとこれ持ってもらえる?」「あの本とってくれる?」くらいの、断られても気にならない小さなお願い
- 決めてもらう — 「今日のごはん、どこにするか決めてくれるとうれしいな」と、相手にハンドルを渡してみる
- 気持ちを言葉にする — 「今日ちょっと疲れちゃった」と、弱音をそっと口に出してみる
- 頼ったあとは感謝する — してもらったら「ありがとう、助かった」と素直に喜ぶ
大事なのは、お願いと「ありがとう」をセットにすること。甘えっぱなしではなく、感謝を返すことで、甘えはあたたかいやりとりになります。小さなお願いに慣れてきたら、少しずつ甘えの幅を広げていけば大丈夫。一気に甘え上手になろうとせず、ゆっくりでいいのです。
甘えるときのひとことフレーズ
「〜してくれるとうれしいな」「今日はきみに甘えてもいい?」「ありがとう、すごく助かった」。こんなやわらかいフレーズを持っておくと、甘えたいときにすっと口に出せます。お願いと感謝を、やさしい言葉でセットにするのがコツです。
甘えられないと、どんなすれ違いが起きる?
「甘えないほうが、相手はラクなはず」——そう思っている人ほど、知っておいてほしいことがあります。じつは、甘えなさすぎると、思わぬすれ違いが生まれることがあるのです。
たとえば、つらいことがあっても「大丈夫、平気」と笑ってしまう人。本人は相手に心配をかけまいとしているのですが、相手からすると「何も話してくれない」「頼ってもらえない」とさみしく感じることがあります。相手は本当は、きみの力になりたいのです。それなのに頼ってもらえないと、「自分は必要とされていないのかな」と不安になってしまう。よかれと思った我慢が、すれ違いの種になることもあるのです。
また、ずっと自分で抱えこんでいると、ある日ぷつんと糸が切れて、ためこんだ気持ちが爆発してしまうことも。少しずつ甘えて、こまめに気持ちを分け合っておくほうが、関係はずっと穏やかに保てます。甘えることは、わがままではなく、相手と気持ちを分かち合うこと。そう思えると、甘えへのハードルが少し下がりませんか?
甘え方には、その人らしいスタイルがある
「甘える」と聞くと、わざとらしく振る舞ったり、ベタベタ甘えたりするイメージを持つ人もいるかもしれません。でも、甘え方に正解はありません。自分らしい甘え方でいいのです。
たとえば、言葉で「今日は疲れちゃった」と伝えるのも甘え。隣にそっと座って肩を寄せるのも甘え。「これお願いしてもいい?」と頼るのも甘え。LINEで「会いたいな」と送るのも、立派な甘えです。クールな人にはクールな人の、おっとりした人にはおっとりした人の甘え方がある。無理にキャラを作る必要はありません。
大事なのは、自分が心地よくいられる方法で、ほんの少し心の扉を開くこと。「こんな甘え方は自分らしくない」と思う形を真似する必要はないのです。きみのままで、きみらしく頼る。それがいちばん自然で、相手にも気持ちが伝わる甘え方です。スイッチタイプのように、ふだんは引っぱる人でも、ふとした瞬間に見せる甘えは、ギャップとしてかえって愛されることもありますよ。
「尽くしすぎて甘えられない」人へ
委ねるのが心地よいタイプの中には、「相手に尽くすのは得意だけど、自分が甘えるのは苦手」という人もいます。いつも相手の世話をやいて、自分の希望は後回し。それで満たされているならいいのですが、ときどき「わたしばっかり頑張ってる気がする」とさみしくなることはありませんか?
尽くすことと甘えることは、じつは両立できます。尽くすのは「与える愛情」、甘えるのは「受けとる愛情」。どちらもあって、恋愛のキャッチボールはバランスがとれます。たまには「今日はわたしを甘やかして」とリクエストしてみてください。尽くしてばかりのきみが甘えてくれると、相手は「やっと頼ってもらえた」とうれしくなるはずです。自分の希望を伝えるのが苦手な人は、まず「こうしたい」を小さく口に出すことから始めてみましょう。
もうひとつ、尽くすタイプの人に伝えたいことがあります。それは、甘えることも、じつは相手への思いやりだということ。きみが甘えないでいると、相手は「自分は何も返せていない」とひそかに申し訳なさを感じているかもしれません。きみが甘えてあげることで、相手は「役に立てた」と満たされるのです。与えるだけでなく、受けとることも、相手を幸せにする立派な愛情のかたち。そう思えると、甘えることへの罪悪感がふっと軽くなるはずです。
甘えられる関係は、信頼から生まれる
最後に、いちばん根っこの話を。じつは、甘え上手になるためのいちばんの土台は、テクニックではなく「この人になら甘えても大丈夫」という安心感です。どんなに小さなお願いも、信頼できない相手にはしにくいもの。逆に、安心できる相手には、自然と甘えがこぼれ出てきます。
だから、もしいま甘えるのが苦手でも、あせらなくて大丈夫。相手との時間を重ねて、「この人はわたしの弱さを受けとめてくれる」という信頼が育てば、甘えは少しずつ自然になっていきます。一度の勇気で甘え上手になる必要はありません。ゆっくり信頼を育てながら、その中で少しずつ心の扉を開いていけばいいのです。
そして、甘えられたほうも、相手を受けとめることで「信頼されている」とうれしくなります。甘える・受けとめるをくり返すうちに、二人の信頼はもっと深まっていく。甘えは、信頼から生まれて、また信頼を育てる、あたたかい循環なのです。焦らず、きみのペースで、その循環を楽しんでください。
甘えかたに関するよくある質問
どうして甘えるのが苦手になるのですか?
「迷惑をかけたくない」「自分でやらなきゃ」という気持ちが強い人ほど、甘えるのが苦手になりがちです。しっかりしてきた人ほどそうです。これは欠点ではなく、自立心や思いやりの裏返し。甘えられないのは弱さではなく、むしろ人に気をつかえる優しさのあらわれなので、自分を責める必要はありません。
上手に甘えるコツはありますか?
いきなり大きく甘えようとせず、小さなお願いから始めるのがコツです。「ちょっとこれ持ってもらえる?」「今日は決めてくれるとうれしいな」くらいの軽いお願いで十分。そして相手がしてくれたら「ありがとう、助かった」と素直に喜ぶこと。甘えは、相手に頼る勇気と、感謝を返すセットでうまくいきます。
甘えるのは相手の負担になりませんか?
ほどよい甘えは、むしろ相手をうれしくさせます。人は頼られると「信頼されている」と感じ、役に立てたことで満たされるからです。負担になるのは、感謝を返さなかったり、相手の都合を考えずに頼り続けたりするとき。お願いと「ありがとう」がセットになっていれば、甘えは関係を深めるあたたかいやりとりになります。
まとめ
甘えるのが苦手なのは、弱さではなく、自立心や思いやりの裏返しです。だから自分を責めなくて大丈夫。そして、ほどよい甘えは相手へのあたたかいプレゼントでもあります。小さなお願いから始めて、「ありがとう」をセットにすれば、甘えは少しずつ上手になっていきます。
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