愛着スタイル診断の仕組み|14問の配点・8タイプ・割合と限界
Kizukiの愛着スタイル診断は、14問の二択回答を独自のルールで8つの結果名に振り分けるコンテンツです。この記事では、何を数えているか、結果が切り替わる境界、表示される割合の意味を説明します。愛情の深さ、育った家庭、病気の有無を判定するものではありません。
研究上の愛着と、この診断の違い
成人の愛着研究では、相手に拒絶される心配などを扱う「不安」と、親密さや他者に頼ることへの抵抗などを扱う「回避」を、程度の違いとして測る方法があります。研究者ShaverとFraleyは、型を独立した種類と考えるより、2つの連続的な軸で扱うことを勧めています。出典:Self-Report Measures of Adult Attachment。
同資料にあるECR-Rなどの研究用尺度と、Kizukiの質問・配点は別です。以下は自サイトの実装確認であり、信頼性・妥当性や診断精度の検証ではありません。
14問をどう数えるか
- 前半7問は不安(AN)。各問の先頭の選択肢でAHへ1点、もう一方でALへ1点。
- 後半7問は回避(AV)。各問の先頭の選択肢でVHへ1点、もう一方でVLへ1点。
- 中立の選択肢はありません。各軸で高側が4〜7点なら「高」、0〜3点なら「低」として分類します。
全14問に答えた場合、各軸の合計は7点なので同点にはなりません。計算関数自体は同点を高側へ寄せますが、これは未回答などを含む入力に対するコードの挙動です。回答不足の結果を解釈してよいという意味ではありません。
8つの結果名と、切り替わる点数
表の点数はAH(不安の高側)とVH(回避の高側)です。リンク先は各結果の紹介ページです。そこにある相性や性格の説明は、以下の計算から実証されるものではありません。
| 基本型 | AH | VH | 結果名 |
|---|---|---|---|
| 安定 | 0〜3 | 2〜3 | しなやかな結び手 |
| 安定 | 0〜3 | 0〜1 | おおらかな抱擁 |
| 不安 | 6〜7 | 0〜3 | ひたむきな灯 |
| 不安 | 4〜5 | 0〜3 | あたたかな寄り添い |
| 回避 | 0〜3 | 6〜7 | 自由な旅びと |
| 回避 | 0〜3 | 4〜5 | 静かな灯台 |
| 恐れ回避 | 6〜7 | 4〜7 | ゆれる繊細さん |
| 恐れ回避 | 4〜5 | 4〜7 | 見守る夜の樹 |
安定の2分岐はVHの2点、不安と恐れ回避の2分岐はAHの6点、回避の2分岐はVHの6点が境界です。「しなやか」「繊細」などの名前は点数帯の呼び名で、その能力や性質を測定した結果ではありません。
57%と29%になる回答例
架空の作例として、前半7問で先頭を4回・もう一方を3回、後半7問で先頭を2回・もう一方を5回選んだとします。AH=4、AL=3、VH=2、VL=5なので結果は「あたたかな寄り添い」です。不安のバーは4÷7×100を四捨五入して57%、回避は2÷7×100を四捨五入して29%になります。
この57%は「57%の確率で不安型」「人口の上位57%」「愛情が57%」という意味ではありません。7問中で指定方向を選んだ割合です。前半の先頭回答を1つ反対へ変えるとAH=3となり、同じVH=2でも「しなやかな結び手」に変わります。一度の結果名で人を固定しないでください。
全問で先頭を選ぶと「ゆれる繊細さん」、全問でもう一方を選ぶと「おおらかな抱擁」です。この違いも回答の集計であり、人格や健康の優劣ではありません。
結果を振り返りに使うなら
気になった質問を一つ選び、「誰との、いつの場面を思い浮かべたか」「違う相手でも同じか」「実際に困ったことはあるか」を書いてみてください。たとえば「友人への返信は待てるが、明日の集合時刻が決まらないと困る」という作例なら、相談したいのは型より連絡の期限です。相手の回答や結果の共有は任意にし、代理回答で相手を判定しないでください。
14問に回答する前にも、この限界を確認できます。病気の有無、幼少期の出来事、相手の本音、交際の継続、治療方針を決めるためには使えません。